整形外科的まとめBlog

運動器疾患を担当する整形外科のBlogです。初期研修や整形外科についての話題を医療、法律、ネット文化を背景にまとめて取り上げてまっす。

整形外科と感染症 感染症外科医って整形外科医のこと?

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 整形外科は比較的感染症と戦う外科医という位置づけに最も近いのかもしれません。壊死筋膜炎、腸腰筋膿瘍、ガス壊疽、糖尿病性壊疽、骨髄炎、化膿性脊椎炎、化膿性股関節炎と緊急手術を時に必要とする疾患を専門分野としています。(しかしながら、ほとんどの整形外科医はばい菌=悪としてと考えていて、以上のような疾患を忌み嫌っていますね。)特に糖尿病患者の増加によりアンプタ(amputation)は、整形外科として必ず通らなければならない道でしょう。

 最近は感染症科の先生が多くなってきたので大きな総合病院では抗生剤の指示を出したり感染症Roundしてくれたりしています。そして外科や整形外科の先生の伝統的な?抗生剤の使用方法は少しづつ変革されてきています。しかしながらまだまだ生検>抗生剤選定の流れがはっきりしない部分もありますね。壊死性筋膜炎も類似疾患で生検を繰り返して診断や治療につくのでしょうし、化膿性脊椎炎、化膿性椎間板炎でも生検>抗生剤の流れが徹底しておらず、原因菌が不明になってしまう場合もありますね。

 以上のようなことが起こるのは、整形外科の先生の中で感染症の位置づけがとても低いからなのだと思います。整形外科内での感染疾患は手術はかならずしも必要でない場合も多く、しばしば全身管理が必要になり、整形外科の本分からはすこし外れたように感じる、人工関節などの手術の際にコンタミで感染したら嫌、というような理由になるでしょうか。でも一番苦労するのは外傷後骨髄炎やインプラントの感染のはずですので、やはりここは整形外科内で専門性を確立してもいいのかなーとは思います。(まぁ誰もやりたがらないでしょうけど。。。)

 総合内科がある病院だと診断や抗生剤まで内科で指示出してくれたりして診療も楽そうですね!

第85回日本整形外科学会学術総会に参加してきました!

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単位の関連で第85回日本整形外科学会学術総会に参加してきました。
http://www.joa2012.jp/
演者の皆様、運営スタッフの皆様、お疲れ様です。

今回の小休憩お勧めブースは、
Mizuhoとαテックでした。人通りが少なくてゆっくり休める感じでした。

講演自体は単位取得のため聴く感じだったので、あまり面白くない感じでしたがしょうがないですね。
脊椎関連ではSagital Alignmentのポスターが多かったですね。

業者のブースで目新しかったのは、
1、HAL ロボットスーツ レンタルで月20万円 
http://www.cyberdyne.jp/robotsuithal/
2、YDM こんなに手術用機材って安かったんですねー。
http://www.ydm.co.jp/
3、HOMER ION 京大 森谷先生の筋電気刺激によるリハビリ装置が実用化されました。機械はもう少しEasyにして、Ipadで遠隔簡単操作できればいいのにーと思いました。リハビリ対象は、中心頚髄損傷の下肢リハビリ、脳梗塞後リハビリなんかが一番良いんじゃないかなとか。今後標準化されていかないかなーと思っていますが、それはハードとソフト次第なんじゃないかと思いますよ。
http://www.homerion.co.jp/products/autotenspro_3.htm

あと興味があったのはVicon MXという3次元動作解析装置がありましたが、1000万円程度かかるので、日本でもまだあまり入っていないようですね。

それではみなさま良い学会を!

今後ともよろしくお願いしますね!
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痛みの難民が発生する理由:診断のシステムエラー 第一部: いわゆるペインクリニックについて

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↑保存療法で有名な先生は少数かと思います。

痛みの難民が発生する理由:システムエラー 第一部: いわゆるペインクリニックについて

 治療可能な痛みの原因が見つからない人で、痛みの程度が強い人は、最終的にペインクリニックに紹介することとなります。
 ペインクリニックの位置づけは、”本当に何もできなくなった人たちに対して痛みだけとる治療をする。”といった位置づけなんだけれど、この分野はしっかりと分野として確立していない印象があります。
 なぜ”確立できていないと言えるのか”というと、一人の整形外科医が判断して直せないと踏んでも、実は直せる痛みがたくさんあるからなのです。整形外科疾患は部位ごとに専門性も高く、そしてお互い関連しあっているのでなかなかやっかいです。あまりに必要な知識量が多すぎて整形外科の知識を吸収するだけでも整形外科医はおなかいっぱいになります。痛みの診断は時にとても難しい場合があります。痛みの治療について整形外科医同士でも異なる意見を持っている場合がほとんどでしょう。
 そしてその”痛みの診断”をするトレーニングやら技術やらをペインクリニックの専門家である麻酔科医の先生はノウハウとして上手に持っているとは実は言いがたいのです。たいていのペインクリニックの先生は紹介状を基に治療を開始して、自分での診断を避ける傾向にあります。麻酔科の先生なので、保存療法のトレーニングまで時間がなくてできないことが正直な部分かと思います。言いえて言えば、ペインクリニックの先生は痛みの治療の専門家であって、痛みの診断の専門家ではないことが多いです。

(これはあくまで個人的にまわった3つの大学病院で感じたことです。まず整形外科の保存療法に長け、整形外科の手術療法にも精通し、多種多様なブロックの手技ができるペインクリニックの先生。どなたかご存知ですか?かなり少数ですよね。)

つまり
・整形外科医は手術適用になる患者に興味があり、手術対象でない患者にはあまり興味がない。(ことが多い。)
・接骨院では手術できないので、柔整は手術療法には知識も興味もなく、保存療法にしか興味がない。(ことが多い。)
・リハビリ医は自分で診断を放棄して整形外科医の指示の基に動く。(ことが多い。)
・ペインクリニックでは診断をしない。(ことが多い。)

”痛みの診断自体できる人が少数で、痛みの治療がどう進むのか?”という問題です。

 システムエラーなんだと思うんだけどな。優秀な整形内科医や手術適応が決めれるプライマリーのリハビリ医がいないっていうことは。

 どこぞの大学講座に、整形内科を独立させるか、リハビリ科がプライマリーphysician始めるかしないとこの問題は解決しない気もします。もちろん、柔整に整形外科研修を必修にさせるとか、リハビリ医に手術必修にするとか、麻酔科医が整形外科を必修にするとか、教育プログラムの変更で対応できると思いますが、このような対応をしている医局はありますか?

 自分の診断能力が低いとかリハビリ医や麻酔科医や整形外科医が医局として認めるとは到底思わないから、この問題は絶対解決しないので、今後も迷える患者さんたち、間違って手術されちゃったりする患者さんがあとを絶たないのだと思います。

しびれに結構画期的な薬が登場。リリカ(プレガバリン)はノイロトロピン、メチコバールの牙城を食い尽くすかどうか。

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今回のテーマはそうです!リリカです!続きを読む

第24回整形外科専門医試験(2012年度)について 口答試験など

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筆記試験はまだみていないのですが、今年は筆記試験、口頭試験ともに難しかったようです。
特に口答試験は多分今年受けてたら不合格だったろうなという内容でした。

口答試験内容
・斜頚 (治療過程など)
・環軸椎回旋位固定(分類 治療 など)
・脊髄腫瘍(血管腫)(診断 治療など)
・先天性股関節脱臼(診断、治療など)
・肩腱板断裂 (診断、治療など)
・骨肉腫(診断、治療など)
・骨接合後の骨頭壊死

などが出たとのことでした。口答試験の情報などありましたら教えていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。

肩内視鏡画像がたびたび出題されているようなので、整形外科学会としては必修という認識なのだと思われます。数年後再度出題される可能性があるので、画像の勉強をしておく必要がありそうですね。

参考ページ
http://ameblo.jp/ryuuta19/theme-10048242569.html

参考にさせていただきました。ryuuta19先生ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いしますね!
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