整形外科的まとめBlog

整形外科専門医が監修しているBlogです。初期研修や整形外科についての話題を医療、法律、ネット文化を幅広く取り扱います。専門医試験対策はアップデートされますので過去ログ参照してください。青森・東京・関西圏対応

痛みの難民が発生する理由:診断のシステムエラー 第一部: いわゆるペインクリニックについて


↑保存療法で有名な先生は少数かと思います。

痛みの難民が発生する理由:システムエラー 第一部: いわゆるペインクリニックについて

 治療可能な痛みの原因が見つからない人で、痛みの程度が強い人は、最終的にペインクリニックに紹介することとなります。
 ペインクリニックの位置づけは、”本当に何もできなくなった人たちに対して痛みだけとる治療をする。”といった位置づけなんだけれど、この分野はしっかりと分野として確立していない印象があります。
 なぜ”確立できていないと言えるのか”というと、一人の整形外科医が判断して直せないと踏んでも、実は直せる痛みがたくさんあるからなのです。整形外科疾患は部位ごとに専門性も高く、そしてお互い関連しあっているのでなかなかやっかいです。あまりに必要な知識量が多すぎて整形外科の知識を吸収するだけでも整形外科医はおなかいっぱいになります。痛みの診断は時にとても難しい場合があります。痛みの治療について整形外科医同士でも異なる意見を持っている場合がほとんどでしょう。
 そしてその”痛みの診断”をするトレーニングやら技術やらをペインクリニックの専門家である麻酔科医の先生はノウハウとして上手に持っているとは実は言いがたいのです。たいていのペインクリニックの先生は紹介状を基に治療を開始して、自分での診断を避ける傾向にあります。麻酔科の先生なので、保存療法のトレーニングまで時間がなくてできないことが正直な部分かと思います。言いえて言えば、ペインクリニックの先生は痛みの治療の専門家であって、痛みの診断の専門家ではないことが多いです。

(これはあくまで個人的にまわった3つの大学病院で感じたことです。まず整形外科の保存療法に長け、整形外科の手術療法にも精通し、多種多様なブロックの手技ができるペインクリニックの先生。どなたかご存知ですか?かなり少数ですよね。)

つまり
・整形外科医は手術適用になる患者に興味があり、手術対象でない患者にはあまり興味がない。(ことが多い。)
・接骨院では手術できないので、柔整は手術療法には知識も興味もなく、保存療法にしか興味がない。(ことが多い。)
・リハビリ医は自分で診断を放棄して整形外科医の指示の基に動く。(ことが多い。)
・ペインクリニックでは診断をしない。(ことが多い。)

”痛みの診断自体できる人が少数で、痛みの治療がどう進むのか?”という問題です。

 システムエラーなんだと思うんだけどな。優秀な整形内科医や手術適応が決めれるプライマリーのリハビリ医がいないっていうことは。

 どこぞの大学講座に、整形内科を独立させるか、リハビリ科がプライマリーphysician始めるかしないとこの問題は解決しない気もします。もちろん、柔整に整形外科研修を必修にさせるとか、リハビリ医に手術必修にするとか、麻酔科医が整形外科を必修にするとか、教育プログラムの変更で対応できると思いますが、このような対応をしている医局はありますか?

 自分の診断能力が低いとかリハビリ医や麻酔科医や整形外科医が医局として認めるとは到底思わないから、この問題は絶対解決しないので、今後も迷える患者さんたち、間違って手術されちゃったりする患者さんがあとを絶たないのだと思います。

しびれに結構画期的な薬が登場。リリカ(プレガバリン)はノイロトロピン、メチコバールの牙城を食い尽くすかどうか。

今回のテーマはそうです!リリカです!続きを読む

第24回整形外科専門医試験(2012年度)について 口答試験など

筆記試験はまだみていないのですが、今年は筆記試験、口頭試験ともに難しかったようです。
特に口答試験は多分今年受けてたら不合格だったろうなという内容でした。

口答試験内容
・斜頚 (治療過程など)
・環軸椎回旋位固定(分類 治療 など)
・脊髄腫瘍(血管腫)(診断 治療など)
・先天性股関節脱臼(診断、治療など)
・肩腱板断裂 (診断、治療など)
・骨肉腫(診断、治療など)
・骨接合後の骨頭壊死

などが出たとのことでした。口答試験の情報などありましたら教えていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。

肩内視鏡画像がたびたび出題されているようなので、整形外科学会としては必修という認識なのだと思われます。数年後再度出題される可能性があるので、画像の勉強をしておく必要がありそうですね。

参考ページ
http://ameblo.jp/ryuuta19/theme-10048242569.html

参考にさせていただきました。ryuuta19先生ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いしますね!
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トラムセット(トラマドール+アセトアミノフェン)は使えるかどうか。

トラムセットですね!続きを読む

ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)発売 弱Opioidsは新たな市場を生み出すかどうか。

使えるのかどうかってことですね。続きを読む

プリンターを遠隔操作しよう!

長らくPCにUSBコードをつなげてプリントアウトするのがめんどくさいと思っていたので、Bluetooth(以下BT)を使うと電波を飛ばして印刷できることに気がついたので、実行してみました!!



今回使用したのは、PLANEX ver2.1+EDR Microです。種類によって届く距離に制限があるようなので適当に使い分けてみてください。
接続して、プリンタに接続したら青く光るんですよね。PC側の設定を終了させたら早速印刷ができました。

自分のプリンタがBT接続できるか確認したら、使ってみるととても便利ですよ!!って、最近の機種は自動的に対応しているのも多いようですね。

今後ともよろしくお願いしますね!
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国内外科研修(マイクロサージャリー)

マイクロサージャリーのトレーニングコースを国内で開放しているのは、岡山大学形成外科です。 http://www.okayama-u.ac.jp/user/keisei/kenkyu.html 血管吻合
MRC内写真
トレーニングコースもカリキュラムがしっかりとしていて、しっかりラットを使って研修ができるとの事。学生も受け入れており、整形外科を目指すのであれば学生のうちにトレーニングを受けることを是非お勧めします。 (私もラットの尾っぽの再接合までトレーニングコースでトライしました。) 私はケンタッキールイビル大学のマイクロサージャリーコースを受講しましたが、とても有意義でした。 こういうオープンなコースはどんどん増えてほしいですね。 ちなみにマイクロのセットで一番お勧めな機械は、ケイセイ医科になります。 とくに鋏が全然違うので是非購入してみてください。 http://www.keiseimed.com/

病院機能評価の靴の査定。正直困っています。

病院機能評価での靴についての査定が行われて、かかとがない靴が推奨されないことになりました。Crocusの靴がほとんどダメなので、



ウォーターシューズにしました。
今のところ快適です。

でもねぇ。絶対に、穴が開いてたらダメなんですかねぇ。
ちょっと蒸れてしますんですよね。。

下のも買って、洗濯の具合をみてみることにします。



機能評価なんて早く終われ!!と思う方、今後ともよろしくお願いしますね!
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アルファテック(Alphatec Spine, Inc.)のMIS(Minimally Invasive Surgery=低侵襲手術)脊椎後方固定システムはすばらしい!!

アルファテック(Alphatec Spine, Inc.)のMIS脊椎固定システム(低侵襲脊椎後方固定術)はすばらしい!!
http://www.alphatecspine.com/products/thoracolumbar/illico_mis.asp
MIS2


脊椎のMISでアルファテックを使ってみました。
まず最初のガイドの挿入がとてもやりやすい。
そしてタッピングがやりやすい。
そしてスクリューかなりやりやすい。

いや、いつも脊椎の固定もアルファテックにお世話になっているのですが、
他のMISシステムと比較してもとてもやりやすいです。

一度トライしてみてください。セクスタントのカマキリ的な挿入もかっこいいですが、本当にガイドワイヤでストレスフリーなのはとても大きいですよ!!

整形外科専門医試験に役に立つ教科書 その2 もしかしたらこの本から問題が出ます。。


専門医試験に役に立つ本を紹介していきます。
http://www.orthopedic.jp/archives/51778939.html

整形外科専門医試験に役に立つ本(というか、資料) その2

1、過去問は重要。結局は傾向と対策。
2、ガイドラインは大切。
3、AAOSの問題集からはわりと出題されている。

1、過去問は重要。

試験に役に立つ2つの本を紹介しましたが、Q&Aは2-3周程度回している方が多いような印象です。ただ、内容が古いので、知識をアップデートするために過去問を3-4年分(私は3年分を2回解きました。)見返したほうがいいといわれています。過去問は日整会雑誌の2月号あたりに掲載されているので、図書室などでチェックするといいと思われます。ちなみに例年でる内容パターンがある程度決まっているため、まだ出ていない項目、最近出ていないを標準整形あたりで狙っておくのもお勧めな戦略です。

2、ガイドラインは暗記。

整形外科学会は多数のガイドラインを出版しています。アキレス腱からOPLLまで多数のガイドラインがあり、ガイドラインの内容は暗記が必要です。筆記・面接試験問題もガイドラインの知識を基づいて行われ、提出症例でもガイドラインに沿って質問されることが多いので、チェックが必要です。




3、AAOSの問題集からはわりと出題されている。

AAOS(American Academy of Orthopaedic Surgeons)の試験問題を一部日本語約したものをアステラス社が配布しています。わりと訳が気に入らなかったりするのですが、問題自体そのまま出題されていたりQ&Aに収録されていたりします。結構この中からも問題がでるので、余裕があれば問題集を集めておいてもいいかもしれません。

今後ともよろしくお願いしますね!
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先生方は、若い整形外科医と一緒にスポーツ医学会を作っていく意志が本当にありますか?日本整形外科学会第38回スポーツ医学研修会報告1

整形外科学会 第38回 スポーツ医学研修会 報告

日本整形外科学会が主催する第38回スポーツ医学研修会に参加してきました。

一言で感想を言うと、”とてもつらい”です。

何がつらいというと、朝の8時から夕方6時までほとんど休みなく座って講義を聴かないといけないからです。正直、こんだけ長時間座っていると、エコノミークラス症候群で誰か死にかねないなとまじめに思いましたし、休み時間も10分程度、それも講義ごとにとれるわけではないので、かなりつらかったです。

講義内容も知識全般の全体のコンセンサスを全然とっていないように感じ、個人の主張も入れ混じっていたので、ためにならない講義も多く、”教育というよりはむしろ、お金の収集を目的としているのではないのか?”と思われても仕方ないと思います。

多分、テストを作らないんだから、座学だけでいいだろう、批判されたらテストでも始めよう。などと思われているのかもしれませんが、ワークショップなどで診察実技や運動処方の実技を取り入れたり、SmallGroup学習で、各参加者の先生と知見を深めたり、少し工夫をしてスポーツ界にも人間学と教育学をとりいれないと、

この分野はいまだ根性主義で、未来がさっぱりないなとか若い人に思われてしまいますよ。

と個人的には思いました。

FYI
・専門医取得後に講義を聞いて、2年連続聴講すると日本整形外科学会のスポーツ医学専門医の資格がもらえるそうです。
・値段がかなり高く、この講義の内容を考えると、かなりのぼったくられ感があります。これまで受けた講習の中で最悪の講習でした。
・ただ原先生の講義はすばらしかった。山澤先生も面白かった。
・もう少し講義の内容を学会としてスタンダード化させると聞きやすいのかもしれません。
・あと重複がものすごい多くて正直いらいらしました。整理すれば講義は半分量くらいにはなると思います。
・質問できないのであれば、ビデオでも変わらないのではないかと思いました。講義の学習効果は300人大教室だとほとんどないと考えたほうがいいと思われます。半分くらい講義もつまらないので寝ているようでした。
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