今日はたまたまTOS:胸郭出口症候群を思い出したので、記事を書いてみることにしました。

 だいたいは、手の痺れが時々あったりするような人で、レントゲンは異常ありません、MRIは異常ありません、神経学的にも異常ありません的な人が診断されていく印象があります。

 疾患定義的にはwrightテストとか、姿勢や体位などによって誘発する血管の拍動低下なんかが確か診断には必須で定義されていましたが、別にそういうのあってもなくても、そういう疾患群としてゴミ箱的診断を下されている印象がある疾患です。現在はMRアンギオまでやるんですか。。
 教科書的には治療は、リハビリ>手術ということで、この疾患の専門の手術をする先生までいるということになってます。。

 保存療法のハンドリングが未熟だったときには、この診断を下してよくOT,PTに理学療法を指示していました。リハはリハで、また非常に苦労してリハビリをしてもらってました。。姿勢指導、脊柱ROM指導などですね。。
 現在は、こういう人にさっぱりみかけなくなりました。そうですね、ここ5年間整形外科外来で、こういう人に出会っていないのです。以前ならば月に2-3人はこういう人に出会っていたのです。外来患者数自体も変わらないので、私が診察スタイルをがらっと変えてしまったのが原因だと思うのですが、こんな人たちに出会わなくなったのです。

 今では、こういうような画像的に問題なさそうな人は、多くのケースでその場で症状を軽快させることができますので、こういった手術適応にならない患者さんたちはあまり問題にならなくなりました。外科医としてはこういう人をうまく扱うことが果たしてどれだけ意味があるかはわかりませんが、治らない患者を抱えるストレスは格段に減りました。

 もちろん整形外科医としては整形外科的に手術患者さんだけをピックアップしていればよく、手術適応でない人は無視と決めてかかってもいいとは思います。手術対象にならない患者さんを診療するのはやっぱり外科医としては外来時間の無駄ですし、リソースの無駄ですし、外科医としての本文も理解しているつもりですが、患者さんはやっぱり手術如何にかかわらず、治療を希望してこられている以上、手術適応でない人もそれなりに大事に見た方がいいのかなと思っています。

 私が知らないだけで本当にこの稀な疾患の場合もあると思うので、いろいろご指導よろしくお願いいたします。

 今後ともよろしくお願いしますね!
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