今回のテーマは前回ご紹介したケナコルトです。

この薬を副作用を減らして比較的安全に使えるようになるまでに多くの人に合併症が起きたのを見てきました。
まぁ整形外科合併症に限り、大きいものから小さなものまで、、

・感染
 わりと感染起きるんですよ。腱鞘炎注射の感染はブドウ球菌とかの急性感染だとわかりやすいのですが、非定型好酸菌のような弱毒菌で本当に感染しているかどうかわからないけど拘縮+mildな炎症というのがめんどくさいですね。まぁ、開けてしまえばどうと言う事はないと思います。どうせ腱鞘炎でも注射でダメなときは手術なんですから、、腱鞘切開も、デブリードマン+細菌検査も、手術にはかわりません。。。手術すると白いの結構残ってますよね。。

・腱損傷
 これは高濃度のケナコルトを多用していたときによくおきていたようです。。。突然ブチっとくるらしいので、厳しい合併症ですね。あとは注射する深度にも注意すればある程度防げるんじゃないかと勝手に思ってます。。

・皮膚陥没
 普通の手掌に施行する場合でも、皮膚にもれる場合、問題になるのがde Quervain disease(ド・ケルバン病)の時ですね。皮膚の直下にあってなかなかやっかいです。まぁ皮膚が露出したり感染を被ると厄介な気がしますね。。

・皮膚の白色化
 女性に文句言われることがあるようですね。。女性のような男性も文句言いそうですね。。oops...

投与量の加減と深度の問題もあるかなと思ってます。

 というわけで、以上、私の腱鞘炎治療の経験談でした。。一度ケナコルトが発売途切れたとき、どうしようかと思いました。腱鞘炎は手術めんどくさいし、、、ほぼ全例ケナコルトで治癒させれているから良い治療法だと思っているのですが、、、
(ちなみに今年の腱鞘切開手術はなんと0!です。神経縫合手術より少ない!!)




今後ともよろしくお願いしますね!
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以下ケナコルトA/トリアムシノロンアセトニドのDataです。再掲します。

トリアムシノロンアセトニド
http://www.bms.co.jp/medical/basic/phka/faq.html
ケナコルト‐AR 筋注用関節腔内用水懸注 40mg/1mL

(関節腔内注射、軟組織内注射、腱鞘内注射、滑液嚢内注入)
通常、成人にはトリアムシノロンアセトニドとして、1回2~40mgを関節腔内、軟組織内、腱鞘内及び滑液嚢内にそれぞれ、注射又は注入する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。なお、年齢、症状により適宜増減する。

例2)腱鞘炎(ド・ケルバン病、ばね指):3~6ヶ月2)
2) 臨整外 41(2),115-121(2006) 【KAA6-004】