ま、保存療法でずっとひきづってトラブルになるっていう点では、手技療法してもしなくても外来で一定数起こりうる問題です。
 治療対象かそうではないかという事を間違えるとしばしば残念な結果をもたらす事もありますよね。僕はめんどくさいのでガイドラインがある場合は最初に提示するようにはしています。

急性例であれば例えば、

激烈な頸部痛 > 脊椎メタ 翌日呼吸停止で死亡
激烈な頸部痛 > SAHで外来直後に死亡。
背部痛    > 心筋梗塞で入院

 とかそういう類いの物ですね。各主訴につき、緊急性の高い鑑別診断という物が存在して、除外診断を適宜行なう必要があるので、内科学的なセンスが問われる事になります。整形外科医はえてしてこの部分苦手な分野であるので、他科にお願いしたりすることが多いと思いますが、責任を分散するって、とても大事な部分かと思います。

 ここのポイントとしては、

患者さんに判断を任せる

 のも重要で、リスクを気にしない人は、そもそも希望しないし、心配できている人は、どんどん検査すれば良いし、有病率などの医師としての判断はデータとして持っている必要はあるけど、患者さんの意向で決めるので良いと思います。自分の診察で判断してもいいですけど、どうしても検査しないとわからないものがあるのも事実ですよね。

 慢性例でも

持続する背部痛 >膵癌メタ ターミナル
老人の背部痛 >脊椎圧迫骨折
若者の足の痛み >骨腫瘍  
アスリートの足の痛み >疲労骨折 

というような落とし穴があります。

 これも腫瘍、骨折、感染症だけ気にすれば良いというわけでもなく、各主訴によって適宜判断しなければいけないものですから、部位別診療プロトコルというのを自分で教育されていないと回避できないので、ここらへんも内科や整形外科の経験が一定的に必要な部分だと思います。

 というわけで、整形外科医でも内科学が苦手な人がいるのに、内科学勉強した事ない人間がどう対応するのか、どう対応する正当性を主張するのかちょっと興味があるのですが、鍼灸や接骨院で保存療法を行っている人との棲み分けの問題があるので、ちょっと聞いてみたい部分になります。

 僕は、整形外科ですら内科との協力がないと成り立たないのだから、鍼灸や接骨院は完全独立なんてやっぱりできず、整形外科や内科と相互依存の関係になるのが良いと思っていますよ。

 診断確定は最初でやらないといけないかというと、整形外科でもそういうわけでもないので、そこまで初診患者を神経質に診療しなくても良いのかもしれませんが、一応僕はそこまで考えて診療していますよということで、、あとはどこまでコスパを考えるのかという問題になると思います。正直いらない検査もあるかもとは思いますのでご意見いただけたらと思います。

 今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

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