整形外科的まとめBlog

運動器疾患を担当する整形外科のBlogです。初期研修や整形外科についての話題を医療、法律、ネット文化を背景にまとめて取り上げてまっす。

患者さん向け

整形外科的にアンチエージングを考える その7:どうして癌にならない方法って報告されてるのに注目されないの?

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 実は癌にならない方法って既に報告されてます。というのも、小児期に成長ホルモンを暴露されないラロン型低身長症の方々は、とても癌になりにくいと報告されています。このタイプ小人症は、下垂体前葉が先天性に欠損しています。下記論文では小人症の方でがんで亡くなった方の割合はほぼ0%に近いという衝撃的なことが書いてあります。死因の分析をすると、背が小さいということでアルコール依存になってしまったり、心臓疾患や中枢性疾患のパーセントが高かったり、交通事故を起こされたりと他の原因でなくなる事があるように推測され、とりあえず平均寿命は普通の成人と大差がない感じなのです。年をとっても本当に癌にはなっていなさそうなので、つまり他の変な死因が無ければ、癌にならない分だけ長寿遺伝子という事になるのかもしれません。ま、逆に言えば癌を克服したってたいして寿命は延びねえぞって思うわけですが、、
 現在もたくさんの人に癌の治療を延々と行われていますが、じつは小人症では癌にならないので、成長ホルモン分泌の関連を突き詰めれば、癌は完全に防げるのではないかと考えています。だって、既にほとんど癌を起こさない系統があるんですからね!!どうしてこれ追求しないの?と。下垂体前葉には他にも重要なホルモンがあるので全て後天的に止める事は副作用が起きそうですし、後天的に止めてどれくらい効果があるのかはわかりませんが、研究が進んでほしいなと思っています。これ報道すると抗がん剤が儲からなくなるからあんまり報道されないんでしょうかね。(陰謀論入ってますかね!!)

Sci Transl Med. 2011 Feb 16;3(70):70ra13. doi: 10.1126/scitranslmed.3001845.
Growth hormone receptor deficiency is associated with a major reduction in pro-aging signaling, cancer, and diabetes in humans.
Guevara-Aguirre J1, Balasubramanian P, Guevara-Aguirre M, Wei M, Madia F, Cheng CW, Hwang D, Martin-Montalvo A, Saavedra J, Ingles S, de Cabo R, Cohen P, Longo VD.

上手な接骨院&整形外科のかかり方 その4 で、結局いい先生ってどこにいるの?

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rririka


 いい先生、いればいいですよね。

 全部の専門に精通していたり、毎週専門外来が開かれていて、どんな患者さんもすぐに診断されて治ってしまう病院ですね。

 なかなか難しいです。専門性が上がれば、守備範囲は自ずと狭くなります。そういうわけでもない場合もありますが、基本はそういう傾向にあります。

 病院で専門の先生を曜日ごとに変えている事が多いと思いますが、いろんな専門をそろえている病院は、意識が高いと思います。

 ただその専門の先生がホントにいい先生かというと、それはわからないのでかからないとわからないと思います。

 治療は診断&治療がとても重要ですから、接骨院でも、整形外科でも、いい先生はいいんだと思います。

 骨折等外傷の場合は、整形外科に行っていれば問題ないと思いますが、腰痛等の問題で、整形外科で問題がないと言われたら、接骨院やペインクリニックや、いろいろ巡るのは悪く無いかなと思います。
 
 有名な施設というのもいいですが、待ち時間も大変だし、近所の施設でいい施設というのは案外ない物です。

 私は、自分の勤務しているところの近場のありとあらゆる接骨院や整体に通院してみたりしてみたこともありますが、自分の知り合いの接骨院の人以外はほぼ、

”どうしてこの人はこれでお金がもらえているんだろう”

という感じです。指圧は国家資格なのでまだいいんですが、なんとなく近所の施設ってイマイチだなーというのが私の経験になります。

 でも、ラッキーにも有名な先生がいるかもしれないので、諦めずにトライするのもいいのかもしれませんけどね。やっぱり有名な先生のところに行って、紹介してもらうのがBestじゃないかなと思ったりしますよ。

 ただ、やっぱり保存的治療にしてもなんにしても安全性を教えてもらっている専門職というのは、医師しかいない、という部分もありますが、週に3回もレントゲン照射するへっぽこ医師もいるわけで、なかなか難しいところですよね。(この方は私が新幹線で出向いて治しました。)

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上手な接骨院&整形外科のかかり方 その3 ぎっくり腰だ!整体と整形、どっちに行くのがいいの?

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LBPhhh

 別に僕はダメだと思っていません。そんなの個人の責任ですので、自分の体をよく知っている方は、整体でもカイロでも接骨院でも良いと思っています。

 逆に、整形外科医がもう少し腰痛治療に興味を持てば、薬だけ治療なんかにならないで、腰痛を一発で治せるようになるのになと考えたりしてます。

 多くの腰痛の原因は

 ”筋肉/筋膜です。”

 ですから、マッサージとかで痛みがその場は緩和する事もある事はみなさん良くご存知ですよね。
 それでも腰痛の原因はそれだけにとどまらない事があるので、整形外科医は診断に四苦八苦しています。

 またどうして整形外科医が腰痛にそこまで乗り気でないかというと、急性腰痛って、多くが

 ”待ってるだけで治ってしまう”んですね。

 だったら診断や治療、手技療法やブロックや注射等のリスクを負わずに、楽してお薬処方だけでもいいや、というようになるのもわかります。
 だから整体で腰痛が酷くなったり、治らなかったりして整形外科に行くと、みんな酷く冷たい訳です。でもこっちも原因を診てほしくて行ってるのに、時間稼ぎみたいにお薬だけだと少し残念に思いますよね。

 じゃ、どうやったら冷たくならないかというと、

 ”初診は整形外科に行く”
 
 部分ですかね、一回は整形外科に通院しておくと、

 ”整形外科で診て何もないから整体に行ってる。”

 という部分なら特に文句言われないと思いますが、腰が痛い時に整形外科で2−3時間待つのってつらいですよねー!!

 そして腰痛ではない時に整形外科に行っても、邪険にされるだけなので、腰痛の人は本当は自分の体の調子を見ててくれる人がいても良いと思うんですが、人に頼るよりはとりあえず、トレーニングなりスポーツなりをして、

”自分で自分の体を調整する”

事から初めて見るのがいいのかなと思っています。

 自分で自分の調整をしていて、整形外科には通院した事があって、時々整体等に通う人を、整形外科医が糾弾する事はあんまりないと思います。

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上手な接骨院&整形外科のかかり方 その2 捻挫かな?って時は接骨院でもいいの?

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kossetu


 その2を書くとは思ってませんでしたが、わりと質問を受ける内容なので、書いておきます。

整形外科で一番残念な部類に入るのが、

”あー実はこれ骨折してましたね。それも手遅れですわ。”

みたいな事ですね、時々あります。

 突き指の多くは靭帯損傷や骨折ですし、初期固定をしっかりとしていれば長引かないで済むのに、初期診断と治療を誤ったばかりに、手術になる(舟状骨骨折など)というケースがあります。

 多いのは、手の骨折で外科や整形外科で骨折はないと言われたけど、実は小さな骨折や靭帯損傷があったというケースとか、足の捻挫って靭帯損傷なんですけど、これを放置して悪化して来院するというケースです。

 もちろん全てではないですが、初期固定をしっかりするだけで防げる物が本当に多いので、初期は接骨院ではなくて整形外科専門医にかかってほしいなと思うのですが、接骨院も骨折、脱臼、靭帯損傷の保存療法は彼らの食い扶持でもあるので、境界領域という事になっています。

 なんとなくですが、接骨院では骨折の診断ができないのならば、しっかりと初期固定をしてほしいというのが整形外科医からの要望になります。接骨院側も本当はレントゲンが必要な事もわかっていますが、そこらへんはなかなか難しいんでしょうね。必ずしも手術が必要じゃないのに手術されてしまうという危機感を持っている方もいるとは思いますが、診断と治療はまた別の問題なんですよね。

 昨今、この業界も急成長しすぎて教育がおざなりになっていて、脱臼整復や骨折整復をした事がない柔道整復師や腰痛や肩痛まで、領域外なのに保険で診療しようとする柔道整復師(専門学校で習わない分野)も多いので、ちょっと注意が必要かなと思っています。
(見立てが上手な方もいらっしゃると思いますけどね。)

 整形外科に行くと不必要に手術をされる!と感じている方もいらっしゃるかと思いますが、決してそんな事はなく、我々はほとんど決まったルールですね、関節内の転位が大きいときですとか、教科書に載っている限定したケースにしか手術は行わないので、手術を希望しない場合はしっかりとその旨をおっしゃって頂ければ手術をしないで対応できる事が殆どです。手術になる骨折はすごいレアケースだと考えて下さい。できれば手術しないで治せないかなと、整形外科医は常に考えているはずです。そうでない整形外科医もいるかと思いますが、たいてい評判がよろしく無いのではないかと想像します。

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上手な接骨院&整形外科のかかり方 その1 出身医局と専門医

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こんな企画ですね。ちょっとやってみようと思いました。

 基本はもうね

 ”いい先生を見つける。”

 当たり前なんですが、これに限りますよね。これだけなんですけど、何がいいか、誰が普通の先生かって、全然わからないですよね。

 僕らの中では一般常識的な整形外科のラインというのがあります。とりあえず教科書とかガイドライン的に沿った治療の事ですね。専門医取っていればある程度ラインは沿っているとは思うので、とりあえず整形外科学会の専門医を取得しているかというのはチェックする必要があります。

 でも、結局ほとんどの先生は

”医局の先生 もしくは 医局に所属していた先生”

 なので、医局に人事的に掌握されている事が多いのです。つまり東大系列なら東大系列の病院、慶応なら慶応大学の系列の病院、というように、病院とセットと人事がセットになっています。

 ですから、通院している先生が

 ”どこの医局出身なのか”

 というのが次に大事になります。そうすると、自ずと、専門医を紹介されるときは、大学関連の専門の先生に当たるようになるので、つまりは

 ”どこの大学がどの専門に強いかどうかという情報を得ておく。”

 事が重要になります。

 意外かもしれませんが、秋田大学等は肩関節が有名だったり、奈良医大は手の外科、足の外科のセンターを持っていたり、地方だからといって、臨床力が劣るという事はなく、むしろ地方の方が専門分化をハッキリさせていて専門性が高いという部分もあるかもしれません。

 これで、ある程度の方向性を見る事ができると思います。

 つまり、関東や近畿圏に住んでいたら、自分の住んでいる地域の各大学、そして医局情報が重要ですし、地方に住んでいたら、地方の専門の先生にかかる以外の選択肢がないという事になります。

 これを皆さんご存知なので、地方が嫌だと言って、わざわざ東京の有名な整形外科まではるばる来る方もいらっしゃいますし、逆に東京から専門を辿って地方に行くという現象も時々見かける訳ですよね。

 何が問題になるかというと、セカンドオピニオンの時ですよね。この時に、必要になる知識かと思います。通常の事なら、整形外科専門医であれば、大きな間違いはしないんじゃないかと信じています。

 ただ専門の先生だったらなんでもわかるかというと、そういうわけでもないところが難しいところですね。市井のクリニックの先生のほうが診断が上手という事もあり得ます。

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