2004年に開始された臨床研修制度ですが、そろそろ10年がたとうとしています。整形外科は必修ではないため、基本的に整形外科を回る研修医は整形外科希望者が多いハズです。ですが、残念なことに外科が必修だから、外科研修の中に整形外科が組み込まれているため、整形外科を望んでないのに回らねばならない残念なローテーターがいることは事実です。
 
 そんななか整形外科を短期で回るけど、どうしたらいいんだろう?と悩む研修医、もしくはそんな研修医が問題になってるけどどうしようと悩む病院が、とりあえず準備したらいい整形外科の本をまとめてみました。

 教科書ですが研修医に本代を渡す病院もあります。研修医室に本を購入する病院もあります。しかし研修医は自分で本を持ちたがり、良本ほどなくなってしまう傾向にあります。研修医の着服が多少あるにせよ、それは着実にその学年の研修医は購入した教科書をみんなまわして研修する(ハズ)なので、毎年購入してしまうというのも手だと思っています。本代渡すのと、勝手に持ってかれるのは確かにモラルの問題は多少ありますが、大きな違いはないのではないかと、、(ってやっぱりダメですかね!)

 以下が医局購入へのオススメの教科書です。

1、整形外科身体診察の教科書

 整形外科を1-3ヶ月回る。この短い期間で学べることはなんでしょうか?私が研修のマネージャーならひたすら初診の問診と診察をさせます。なぜなら整形外科疾患の患者は非常に数が多いのです。病院全体で風邪などの内科疾患でくる患者より、腰痛などの整形外科の患者のほうが圧倒的に多いのですよ!ですからこのマネージメントを勉強する機会は内科医、家庭医、外科医になるにしても重要かと思われます。
 しかしながら初診は病院の顔、ローテーター研修医には任せられない!という古くて由緒正しい考え方もあると思います。ですから実質的には研修医は救急外来もしくは夜間外来の診察を研修医が担当することになります。
 しかしERは逆に人手不足で危険がいっぱいで本来は研修医中心で任すのはヤバイと私は考えています。私は数がこなせて時間に余裕のある整形外科外来こそよい教育の場になるのになー。と思っています。
 以上の理由より、将来内科になるお医者さんには手術の手伝いさせて疲弊させるよりは、整形内科の訓練をさせてあげたほうが、将来の我々の手間が省けると思いませんか?まぁ、もちろん、整形外科外来は整形外科の中でも一番の主戦場ですから、新兵がいては仕事にならない!こういう考え方もまだまだ主流かと思われます。

2、レントゲン読影の教科書

 3ヶ月では残念ながらレントゲン読影はできるようになりません。最低半年はかかると思います。レントゲン読影技術は整形外科特有の技術なので、このトレーニングを研修医はローテートの中、試行錯誤しながら行うようになります。まぁ、本当に数ヶ月じゃたかが知れてるけどね。でもやってない研修医よりは1ヶ月でも研修した人の方がいいかな。。

3、整形外科疾患の教科書

 研修医が一般的に扱うのは外傷がメインですから、外傷の基本的なテキストが必須となります。整形内科の領域でのテキストでは残念ながら良書はありませんので、外傷のテキスト1つ、身体診察の教科書1つ、余裕があれば標準整形外科でいいと思われます。

4、手術侵入経路の教科書

 整形外科や外科系に興味のある研修医は整形外科の手術に興味があってローテートしてきます。ローテーターが一般的に行う手術は、大腿骨頚部骨折、転子部骨折、アキレス腱縫合術、各種ORIF、がんばったところでアンプタ、IMNなどでしょうか。ところがこの先生達わりと手術やりたがるわりに、術前計画もしないし、術前の侵入経路の勉強もしない先生が多いのよね。外科の研修責任者はこういう研修医を注意してください。ですから、その研修医が勉強できるように手術経路の教科書を1つ置いておいてほしいのです。

今後ともよろしくお願いしますね!
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