整形外科的まとめBlog

整形外科専門医が監修しているBlogです。初期研修や整形外科についての話題を医療、法律、ネット文化を幅広く取り扱います。専門医試験対策はアップデートされますので過去ログ参照してください。青森・東京・関西圏対応

整形外科医としての壁 その3 :整形内科学 整形外科外来

 整形外科医として一般的な仕事が処理できるようになると、困ることも増えてきます。整形外科的にルーチンな対応では対処できない患者さんは結構多いのです。業界的には医師の思うとおり治療のうまく行かない人を”プシコ”扱いして外来から追い払う医師もいます。もちろん時に治療は難しいのですが、ここは整形外科医としての分岐点なのかなと思います。患者さんの言うことをよくよく注意深く聞いているとわりとその通りの病態なこともあります。むしろどうして他の病院でこの病気を見つけて上げられないんだろう。と思うことのほうが多いくらいです。いろいろな先生がいる中でどういう態度で患者さんと接するのが理想なんだろうと私は悩んだ時期がありました。

 私がお会いした中で一番診療が丁寧だった先生は大学名誉教授のI先生です。I先生は手の外科の専門外来をしていらっしゃるのですが、イラストの多い教科書を携えて、ご自分で絵を書いて患者さんに説明をします。説明のしかたも”私はこう考えます。”というようにあくまで主体的にお話をされるのでとても好感をもてます。整形外科の診療に行きずまったり、外来スタイルで悩んだときはI先生の外来に見学に行くと、きちんとした整形外科医としてのロールモデルを見ることができると思います。

 そして私が外来で困っていたテーマは交通事故後の患者さんたちでした。レントゲンでは異常ありません。MRIでも異常ありません。でも痛い人、困っている人がとても多いのです。痛み止めも湿布もあまり効きません。そうです。私も以前はリハビリで電気を流す治療をしていればよくなるんだと信じていました。でも1年たってもよくならない人がほとんどでした。いつまでも痛みを訴える人々を前にしてもちろん”プシコ”とレッテルを貼ったり”疾病利得”な悪い人たちと一刀両断することも可能です。でも、どこかに治療法があるだろうと思っていたのです。
 変化のきっかけはちょっとしたことでした。ちょうど異動で休みが取れた時期にたまたま友人からの紹介で保存療法の専門の整形外科医の先生の外来を見学に行きました。東京で開業されているM先生です。M先生は保存療法を保険医療で成立させているとてもすばらしい”稀有な”先生です。M先生の指導のおかげで、交通事故はもとより、保存療法でもあまり困ることがなくなりました。

 壁というのはもちろん自分で経験したり、自分で考えないとクリアできないものだと思いますが、壁を感じていろいろ努力する過程で成長していくのだと考えています。指導していただいた先生達に本当に感謝しています。

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痛みの臨床に役立つ手技療法ASTR

整形外科医としての壁 その1 :整形内科学のススメ 整形外科外来診療基礎

整形外科医としての壁 その1 :外来診療(基礎)

 整形外科医として最初に働く職場は手術室でしたか?ERでしたか?外来でしたか?最初の1年間はERと手術室だけというレジデントもいますし、最初からバイトで外来に出される場合もあると思います。
 私の場合は"整形外科医は最初は診断ができるようにならないといけないのでまずは外来を勉強しなさい。"といわれて初診の治療に当たりました。

 初診ですからいろんな人が来ます。経験があまりないので他の先生に割り振ることが多く、割り振り外来のようにもなりますが、あまり割り振ってばかりいるとこれまた勉強になりませんし、しっかり自分の仕事しろよとも叱られる為、なかなかきつい研修でした。
 なかでも一番やっかいなのがスポーツ選手でした。的確な診断を出せないままスポーツを中止してくださいといわざるを得ないときの間の悪さったら言いようがありません。もちろんわからない場合は各専門の先生にお願いすることになるのですが、それでも初診の段階でしっかり診断できない罪悪感は大きかったですね。

 その中でも一番心強かったのは隣で診察している指導医の先生に直接尋ねることでした。履歴+診察のプレゼンをして、レントゲンなどを見ていただいて次の指示を仰ぐ。隣に各分野の専門医の先生がいたことはとても勉強になりました。
 しばらくすると基本的な診察パターンさえこなしていれば、あとはあまり診断能力は変わらないのではないかと思うようになってきました。もちろんスポーツの分野などとても診断が難しい分野はありますが、診察して、緊急性のあるものさえ否定して、とりあえず投薬して検査というのは一般的な整形外科の流れだと思います。

 ですから、まずは各部位の身体診察のroutineの項目を施設などの方針で自分で決めてそれを繰り返していくことが重要だと思います。その項目のセットが自分の診断能力の基本になっていくので、いろいろ項目を変化させていくことで診断能力が改善されていくと思います。

図解四肢と脊椎の診かた 


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