整形外科的まとめBlog

整形外科専門医が監修しているBlogです。初期研修や整形外科についての話題を医療、法律、ネット文化を幅広く取り扱います。専門医試験対策はアップデートされますので過去ログ参照してください。青森・東京・関西圏対応

接骨院

整形外科医と接骨院(柔道整復師)は仲が悪いのか?

sekkotu

そうです!!はっきりといってしまうと、接骨院と整形外科医は仲が悪いのです。

 整形外科医としては”接骨院”は保険医療上、商売上ライバル関係にもあり、どうして手術してる僕ら整形外科医の保険金額合計とくらべて1/2も!(整形外科7000億円、接骨院4000億円)保険を取っているのかイマイチわからないぞ!というのが整形外科医のホンネでしょう。マッサージとどう違うんだ?と。どうしてマッサージに保険医療を使うのか?と。不正請求を繰り返す違反者達め!とか思ってますね。
http://sirakowaseikotsu.blog.so-net.ne.jp/2012-09-16

 接骨院の人は、整形外科医は患者の話をろくに聞かず診断もままにできず、偉そうな高慢ちきな人たちめ。無駄な手術ばっかりして金だけふんだくって!!と思ってますね。柔整はほとんどの疾患は保存療法で治る!とか思っているでしょうから、両者の溝が埋まるわけがありません。

 どだい同じ土俵が政治の世界にしかありませんから、どちらかをつぶすことは難しいでしょう。もし整形外科の先生が興味があれば、整形外科医1人1万円献金運動など起こされるといいと思います。多分柔道整復師の方が数が多く一致団結しているため、数の論理で勝てないので1人10万円くらい献金しないと難しいでしょう。(って整形外科医の結束を考えるとどのみちダメですね。。)
 
 中学生の時には私も接骨院に通院していましたので、捻挫したときなんかの接骨院の治っている感は好きでした。逆に腰痛で整形外科を受診した時にはどうして治ってる感を演出できないんだろうと不思議に思っていました。つまりは整形外科医がもう少し患者さんにリソースを使ってあげればいいのですけれどね。でもね、正直、足側関節捻挫なんかは電気+テーピングより、しっかりギプスで固めたほうがよくなる気がしますよ。
 
 整形外科医のキャリアを踏んだ今の私としては、保存療法を行ううえでの接骨院で行われているかもしれない手技を総合病院のPTに指示、施行させることは土台無理がありますから、手技療法は自分自身で施行してます。やってみてよくなれば、PTに指示する。リハビリ指示を患者さんに指導する。という流れにしています。

 でも手技療法でも絶対によくならない患者さんはやっぱりたくさんいて、たとえば外傷の人ですね。ひどい骨折の人やらたくさんいます。変性疾患でもひどいヘルニアがある人やらどうしても手技療法や保存療法ではうまくは行きません。残念ながら手術療法がどうしても必要になことが出てきます。

 そしてやはりレントゲンやMRIなどの画像検査ができるのは医師の強みであります。そしてブロック療法や薬物治療を手軽に行えるのも強みですし、いざとなれば手術もできる!選択肢が多いというのは大きいですかね。手術技術を奢らず、適切に手術適用を運用して、治療方法をうまく組み合わせて患者さんのBestの治療法を目指したいなぁと考えて外来をこなしております。

 っていうか、こないだ頚部痛で来た整体師はレントゲンの読み方も勉強したことないという方だったから、やっぱりこの保存療法の分野もしっかりとした教育が必要かなーと思いますね。。。(整体師と柔整は違いますが、やっぱりPTでも柔整でも整形外科のトレーニングしていない人は、画像みる力、弱いかもですよー。必要ないって言われればそれまでですが、、)

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私のしびれ、それじゃぁどうしたら治るんですか?その1

私のしびれ、それじゃぁどうしたら治るんですか?その1

1、しびれってそもそもなんですか?
しびれですねー。難しいですね。しびれは神経が障害を受けたり、筋肉が障害を受けてその放散痛として感じたり、関節の違和感をしびれと表現したり、たんに疲れやすいことをしびれと称したり、患者さんはいろいろな症状をしびれと感じて外来を受診します。ですから、”しびれ”というだけでは、何のことだかよくわかりません。私達整形外科医は通常感覚障害をしびれとしてとらえて、触覚、痛覚、冷温覚、振動覚、などをチェックします。ですからなんでもない患者さんが多いわけですから、ここには確実に患者さんとのしびれに関する認識の乖離が生じていると思います。

2、感覚障害がない場合どうするのですか?
 ”肘の外側がしびれた感じがするんです。”というような感覚異常がないしびれというのは実は案外多くって、整形外科医はともするとしびれについてすべてMRIをとったりしてから”何もありませんね。”などと済ます人もいますが、たいていこういう不定愁訴に似たしびれは運動療法で改善することがほとんどかと思われます。
 それでもやはり変な違和感があると言って局所に問題が有る場合もあるので、局所の診察>全体の診察という流れは私は基本だとは思います。ここらへんは施設や上司によって、教育や方針が異なるのでなかなか難しい問題ですね。

3、感覚障害がある場合どうするのですか?
 これこそが整形外科医の出番です。ここからが私達整形外科医のフィールドです。ですが、それ以外のかなり多くの患者さんを”薬処方しておきますね。”の一言で整形外科医は切っていることに気がつくべきです。ですが、ここからは言い訳にもなりますが、整形外科的なしびれの治療も結構難渋するので整形外科医はそこまでリソースが足りていない。というのが実情かと思います。
 本来ならば接骨院とけんかばかりしていないで、お互いの縄張りを決めて、検査や手術が必要な場合とそうでない場合を住み分ければいいのですが、多くは住み分けがしっかりしておらず、”整形外科に行ったって、レントゲンばかりとって症状は治りませんよ。”とか”接骨院にっても変なマッサージをされてよけい悪化してしまうだけだよ。”など言いあい、患者さんは的外れな指導を受けた挙句、複数の医療機関を回ってしまって時間とお金をロスする人の多いこと多いこと、、このさまよえる整形外科難民をなんとか減らせないかトライしていきます。

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それでもやっぱり腰が痛いんです! その1

 腰痛は奥深い病気です。というか、みなさんうすうすわかっていると思いますし、かなり衝撃的な事実ですが、実はなんで腰痛が起きるのか整形外科医はよくわかっていません!80%の腰痛は原因が不明と整形外科学会の脊椎講習会で発表されていました。腰痛で整形外科に行くと単純レントゲンをとりますが、腰痛は軟部組織の痛み由来が多いのでレントゲンをとってもわからないし治らないことも多いですね。

 ですが治療自体は急性腰痛のほとんどは痛み止めを飲んでいれば1-2週で改善します。注射しても、鍼灸しても、湿布はっても、マッサージしても、大げさに言えば手をかざしたとしても、たいてい腰痛はよくなるのです!つまりほとんどの腰痛は誰でも治せます。もちろんマッサージ、針、ブロック注射などで一発で腰痛を取ることが可能な場合があることも知っています。ただ、人によって原因やら希望する治療方法が異なるので、あまり再現性が乏しいので難しいなぁと思っています。

 腰痛で問題になるのは、1、治らない腰痛と、2、やばい腰痛です。

 最初はやばい腰痛の話から。腰痛で怖い内科的疾患といえば、腎盂腎炎、結石、胆のう炎、そして大動脈乖離です。最後のは致死的ですのでやっぱりものすごい痛いときは病院に行った方がいいですね。でも確率的にはこのような腰痛の可能性は著しく低いですね。

 次は治らない腰痛についてです。腰痛が残念ながら治癒せず、3ヶ月以上続く腰痛は慢性腰痛と言われます。地域の良い病院と言われる医療機関に勤めていたことがあるので、いろんな良くならない人が流れに流れてくるのをみてきました。自分が通院していた先生の悪口を言いながら通院してくる、ある意味信用ならない可哀想な人たちを相手にしていくわけです。(多分ここでもよくならない場合は同じことにあるでしょう。)
 
 私の治療方針は、治療ラダーを基本的に誰に対しても変えないことです。どんな人が来ようとも、みんな同じプログラムで流していました。どこに行ってもどんな薬でもよくならなかった人も、単にお薬をだして様子見るだけでよくなってしまう人もいますし、コルセットの処方を適切に指導するだけで改善する人も多いですし、何より運動療法などでよくなる人が多いです。

1、薬物投与
2、必要があればコルセット
3、徐々に運動療法

 もちろん腰痛の原因が目に見えてよくないだろうという場合もあります。高度すべり症、腰椎分離症、変性側湾症、腰部脊柱管狭窄症、脊椎圧迫骨折などの腰痛の場合です。手術をするケースも見たことはありますが、圧迫骨折以外は腰痛のみの症状で手術するのは整形外科医としてもあまり一般的な戦略ではありません。このような治療困難な病気がたとえあったとしても、運動療法が進められるポジティブな人は、うまくいくケースが多く、よくならないにしても痛みと折り合いをつけることが出来ることが多いです。

 え?でも、とりあえず腰痛治らないんだけど、どうしたらいいの?という質問が多いと思うのですが、シンプルな回答としては、とりあえずいい先生を見つけることです。保存的治療をよくわかっている整形外科医、もしくは整形外科をよくわかっている接骨院に通うことです。最低限の医療知識と医療資源を兼ね備えていることを確認して医療機関を選ぶといいです。よい接骨院の先生は、整形外科で研修していますので単純レントゲンも読影できますし、良い整形外科・リハビリの先生は診察をして手技療法で症状を緩和させることもできます。結局は、いい先生は自分の足でみつけるしかないんじゃないかなと思います。

診断のエラーでも同じようなことを書いています。
http://www.orthopedic.jp/archives/52006596.html

 接骨院でトラブルになるケースは、ROMをしないほうがいい人に強すぎるROMかけたり、骨粗しょう症の人に強く力を入れて圧迫骨折を起こしたり、いろいろあります。特に老人は咳をしただけでも圧迫骨折を起こしますから、とても注意が必要ですね。
 整形外科でトラブルになるケースは、感染症の見逃しとブロックによる症状の悪化が多い印象です。慢性腰痛は感染症も考えないといけませんので漫然と治療してはダメなので時に画像検査が必要ですし、ブロックはしっかりと痛みが悪化する可能性や一時的に麻痺になる可能性とかもしっかりとお話しておくことが大切ですね。
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