整形外科的まとめBlog

整形外科専門医が監修しているBlogです。初期研修や整形外科についての話題を医療、法律、ネット文化を幅広く取り扱います。専門医試験対策はアップデートされますので過去ログ参照してください。

整形外科研修

これから整形外科医を目指す先生へ お薦めの教科書(洋書・和書)

これから整形外科医を目指す先生へ お薦めの教科書(洋書・和書)

再掲しておきます。

定番の教科書は大体決まっています。以下のようなものを大体の先輩は持っているので3年目に適当に購入するといいです。追加するとしたら、Campbellくらいですかね。。

Rockwood, Green, and Wilkins' Fractures 

 最初に整形外科レジデントになったときに薦めていただいたのはこの本です。5年に一回くらい改訂があり、2014年に出版されています。外傷全般の教科書になるので、海外の治療をスタンダードに勉強したい人にお薦めです。ほとんどの外傷をこの教科書は網羅していると思われます。私はリファレンスに使っていましたが、すべて読破したという指導医もおりましたので、おそるべしです。。↑kindle版が昨年の12月にでているようです。

骨折・脱臼  

 私立大学の医局の先生が使っていました。所属医局よって使う教科書が異なるみたいようです。外傷に関して和書ではこの教科書がスタンダードになると思います。

整形外科医のための手術解剖学図説 

 手術解剖学の優れた教科書です。最近はイラスト満載の教科書が多いのでこの本の価値はあまりないのかもしれませんが、私の前の世代の先生から”手術進入路についてはこの本で学んだ。”という先生が多いのです。どんなに教科書を持ってないレジデントでもこの本だけはなぜか持っているようでした。

AO法骨折治療

骨折治療の原則を知りたい方には必須です。これ知ってると知らないとで全然診療が異なります。っていうか、考える楽しみが出てきます。AOコースもスキーとかできて楽しいですよね。

図解四肢と脊椎の診かた 

 身体診察の優れた教科書です。整形外科医は各運動器ごとに診察項目をルチーン化し、診断し治療する必要がありますが、この教科書はその診断思考過程形成に必須かと思います。

あとは、標準整形外科、クルズスは標準整形外科があればあまり必要ないかなと思います。標準整形外科は古くても多少問題なく、専門医受験の前に買いかえる形で大丈夫かと思われます。あとは興味ある分野の簡単な手術手技書を適宜購入したり、雑誌を講読したり、論文を読む形になっていくと思います。

標準整形外科学 

 標準整形外科は昔はリファレンスもなく、かなりいい加減な(整形外科的な?)教科書でしたが最近は一新されてだんだんよくなっています。2016年12月に13版でました。

教科書を買い揃える時の何かを始めよう!なにかをやってやろうという気分、いいものですよね!大切にしていきましょう!

今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。

整形外科ローテーター研修医向けのオススメ教科書リスト

 2004年に開始された臨床研修制度ですが、そろそろ10年がたとうとしています。整形外科は必修ではないため、基本的に整形外科を回る研修医は整形外科希望者が多いハズです。ですが、残念なことに外科が必修だから、外科研修の中に整形外科が組み込まれているため、整形外科を望んでないのに回らねばならない残念なローテーターがいることは事実です。
 
 そんななか整形外科を短期で回るけど、どうしたらいいんだろう?と悩む研修医、もしくはそんな研修医が問題になってるけどどうしようと悩む病院が、とりあえず準備したらいい整形外科の本をまとめてみました。

 教科書ですが研修医に本代を渡す病院もあります。研修医室に本を購入する病院もあります。しかし研修医は自分で本を持ちたがり、良本ほどなくなってしまう傾向にあります。研修医の着服が多少あるにせよ、それは着実にその学年の研修医は購入した教科書をみんなまわして研修する(ハズ)なので、毎年購入してしまうというのも手だと思っています。本代渡すのと、勝手に持ってかれるのは確かにモラルの問題は多少ありますが、大きな違いはないのではないかと、、(ってやっぱりダメですかね!)

 以下が医局購入へのオススメの教科書です。

1、整形外科身体診察の教科書

 整形外科を1-3ヶ月回る。この短い期間で学べることはなんでしょうか?私が研修のマネージャーならひたすら初診の問診と診察をさせます。なぜなら整形外科疾患の患者は非常に数が多いのです。病院全体で風邪などの内科疾患でくる患者より、腰痛などの整形外科の患者のほうが圧倒的に多いのですよ!ですからこのマネージメントを勉強する機会は内科医、家庭医、外科医になるにしても重要かと思われます。
 しかしながら初診は病院の顔、ローテーター研修医には任せられない!という古くて由緒正しい考え方もあると思います。ですから実質的には研修医は救急外来もしくは夜間外来の診察を研修医が担当することになります。
 しかしERは逆に人手不足で危険がいっぱいで本来は研修医中心で任すのはヤバイと私は考えています。私は数がこなせて時間に余裕のある整形外科外来こそよい教育の場になるのになー。と思っています。
 以上の理由より、将来内科になるお医者さんには手術の手伝いさせて疲弊させるよりは、整形内科の訓練をさせてあげたほうが、将来の我々の手間が省けると思いませんか?まぁ、もちろん、整形外科外来は整形外科の中でも一番の主戦場ですから、新兵がいては仕事にならない!こういう考え方もまだまだ主流かと思われます。

2、レントゲン読影の教科書

 3ヶ月では残念ながらレントゲン読影はできるようになりません。最低半年はかかると思います。レントゲン読影技術は整形外科特有の技術なので、このトレーニングを研修医はローテートの中、試行錯誤しながら行うようになります。まぁ、本当に数ヶ月じゃたかが知れてるけどね。でもやってない研修医よりは1ヶ月でも研修した人の方がいいかな。。

3、整形外科疾患の教科書

 研修医が一般的に扱うのは外傷がメインですから、外傷の基本的なテキストが必須となります。整形内科の領域でのテキストでは残念ながら良書はありませんので、外傷のテキスト1つ、身体診察の教科書1つ、余裕があれば標準整形外科でいいと思われます。

4、手術侵入経路の教科書

 整形外科や外科系に興味のある研修医は整形外科の手術に興味があってローテートしてきます。ローテーターが一般的に行う手術は、大腿骨頚部骨折、転子部骨折、アキレス腱縫合術、各種ORIF、がんばったところでアンプタ、IMNなどでしょうか。ところがこの先生達わりと手術やりたがるわりに、術前計画もしないし、術前の侵入経路の勉強もしない先生が多いのよね。外科の研修責任者はこういう研修医を注意してください。ですから、その研修医が勉強できるように手術経路の教科書を1つ置いておいてほしいのです。

今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

blogランキングになってますので、↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。

・レジデント向けお薦め教科書レビューはこちらから。
・専門医受験対策書籍レビューはこちらから

整形外科専門看護師コース(運動器専門看護師コース)

整形外科的blogでは整形外科専門看護師コースを導入することにしました。卒後4年のプログラムです。希望者の方は是非是非ご連絡ください。

1年目 病棟+外来+救急外来
 病棟の基礎を学びながら時々外来+ERに降りるという超ハードな1年間です。ちなみに、当プログラムは有給と夏休みは完全消化できますので、どこぞやの施設の研修とは異なりますのでご安心ください。ちなみに1年目の終了時にはAOコース(Principles in Operative Fracture Management for ORP)を受講し、2年目の手術室研修に備えます。

2年目 手術室
 整形外科基礎知識を叩き込んだあとは手術です。手術介助看護技術がなければ整形外科専門看護師とはお世辞にも呼べません。手術の技術の良し悪しは病棟看護技術にも反映します。病棟だけの仕事だけでは一生理解できません。病棟で”可”以上の成績を得た看護師は手術室夜間当直に加え、希望者は病棟夜勤もしくはER夜勤も追加されるため、給与面では好待遇となるでしょう。

3年目 手術室 2年目
 手術室は1年ではなにも学べません。2年間整形外科以外の手術も学び、外科技術、整形外科技術を研修します。手術室勤務は最低2年間必要です。3年目の終了時に学会発表と論文をクリアしていただきます。

4年目 病棟+外来
 病棟の基礎をおさらいしながらさらに病棟+外来勤務です。外来>病棟>手術室>病棟>外来の流れを研修終了後、その後に専門試験となります。他の病院の手術室しかわからない看護師や病棟しか分からない看護師なんか目じゃないスーパーナースとして勤務していただくことになります。

でもナースの皆さん!一つ注意があります。この記事は単なる冷やかしですので注意です!
(でもね。本当の本当に興味のある人は私がいい病院をなんとかしますので連絡ください。)

でもどうして整形外科専門看護師制度がないんですかねー。医師みたいに4年間研修+試験でいいと思うんですけど。でも看護師の専門制度って座学が半年くらいあったりして普通のナースにはタイヘンすぎますし、ドクトクな人も多いですぅ。

ちょっとイラッときたそこのあなた!一緒に整形外科専門看護制度をボクと一緒につくりませんか?

イラッとしてもしなくても、今後ともよろしくお願いしますね!

eseikeiUntitled

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。
blogランキングへの投票・リンクになります。

頚椎手術おぼえがき@AOSpine頚椎変性疾患コース 2012年 整形外科研修

こないだ受講したAOSpineの頚椎変性疾患レクチャーのまとめ。
Laminoplastyは好きな手術なので、後彎変形については今後戦略とっていかないと。。

1、2椎体以内であれば、前方固定をしてもよい。
2、2椎体以上の場合、後方除圧のほうがよい。
3、後方除圧は椎弓形成も椎弓切除も後方不安定性には差がない。
4、後彎変形を伴う可能性がある場合は後方除圧固定。
5、基本的には後彎変形予防のために後方除圧固定がスタンダードとする。
6、後方除圧固定はPSは危ないのでLMSがスタンダード。

面白かったこと。
・日本で従来施行されている椎弓形成がスタンダードではないこと。
・頚椎広範囲除圧が必要な場合は後方除圧固定のみで勝負をつけること。
・リスクを嫌ってPSはもう打ち込まないこと。

今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。

整形外科後期研修医募集

 整形外科的blogでは、整形外科 後期研修医を募集します。初期研修を終了したあとの4年間のプログラムです。卒業後の希望の進路にあわせてプログラムを組みます。卒業大学や希望医局によって可能な部分と可能でない部分があると思います。このプログラムのいいところは、医局に入りながら、自分の希望をある程度通せることを保証することです。医局に入らないことももちろん可能です。特に、整形外科医しては専門研修が勝負になると思いますので、医局に入っても希望する専門研修ができる保証がない以上、検討する価値があると思われます。

[目的] 
・後期研修医が確固たる専門分野を確立できる整形外科医になること。 

[目標] 
・自分の専門分野に自信を持つだけの治療経験(執刀)をこなすこと。
・整形外科で一般的に必要な治療手順・治療手技を経験すること。
・整形外科専門医を取得すること。

[タイムライン]
1年目
6ヶ月 麻酔科・ペインクリニック研修。(大学病院・もしくは一般市中病院。)
6ヶ月‐1年 一般市中病院にて一般整形研修(手術数100ー200を目標。)

2-3年目
2ヶ月 大学にて脊椎班 もしくは手外科班
2ヶ月 大学にて腫瘍班
2ヶ月 専門施設にて小児整形研修

1年‐1年半 希望する専門があれば専門研修
     なければ一般整形外科研修(手術数300-500を目標)

4年目 専門研修を終了していない場合は専門研修
     終了した場合は一般整形外科研修。

当プログラムでは、手の外科 脊椎外科 整形外傷 に対応可能です。

手の外科手術数は年間1000件以上、
脊椎は年間500件以上、
外傷は整形外科手術が年間1000件以上
の施設で研修可能です。

5年目 大学病院 もしくは忙しくない病院勤務。専門医試験に備える。

 個人的な意見としての研修のポイントですが、ある程度手術をやらないと、人の手術を見ても何をしているのかわからない。ということです。ですから最初にたくさん手術を手取り足取り教えてもらう必要があります。しっかりと指導医に指導の自身があって、レジデントとの信頼関係があればある程度レジデントが何をしても心配はありません。ようはポイントが何かあるかをしっかりと教える必要があるのです。(もちろんそれでも大きな動脈切ったり神経切ったりされるかもしれませんが、、)それがしっかりとできないレジデントには申し訳ないですが、教える必要はないとされてしまいますので注意しましょう。

ぁ、もちろん今回記載の記事はすべて悪い冗談ですので本気にしないでくださいね☆
(でも本当の本当に興味のある人は私がいい病院を紹介しますので連絡ください。)

悪い冗談ですので、あまりお怒りにならないでください、、、

今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。
blogランキングへの投票・リンクになります。

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。

この記事が整形外科後期研修の全体の底上げにつながったりすればいいなぁと思っているorthopedicsより。

第10回日本整形外科学会 脊椎脊髄病医研修会

第10回 日本整形外科学会 脊椎脊髄病医研修会に参加してきました。

内容は去年とあまり変わりませんでしたが、私の頭の出来が悪いのか、もう一回聞いてもためになる内容でした。研修会の出題問題は今後の専門医試験問題になる予定との情報もあるので問題の概要を掲載しておきます。

第一日目

面白かったこと・ためになったこと。
・松本先生の側彎のお話。
・頚椎の脱臼整復はそのまま戻すor牽引すると椎間板が脊髄を押して悪化するケースがある。
・BCR陽性後の運動感覚完全麻痺は予後不良であるがでも30%は改善する可能性がある。
・初期に仙骨周囲の痛覚残存を認める症例は予後良好。

試験問題

中殿筋 L5 Trenderenbergサイン
上腕三頭筋の反射はC7.
Rombergは脊髄後索障害
脊髄外側視床路は対側の温痛覚

Schreuermann D.について
脊椎すべり症 代償性の前湾
Klippel Feil S.短頚 ROM制限 毛髪線低位

BCR陽性後の運動感覚完全麻痺は予後不良であるがでも30%は改善する可能性がある。
脊髄損傷 初期T2HighT1Iso 1MでT2HighT1Low 1-2WでT2悪化する。
脱臼 下部胸椎>両側 腰椎>片側

第二日目
おもしろかったこと・ためになったこと。
・MEDの外側の時のアプローチ、PELDのアプローチはディスコとほとんど一緒。
・LCSは手術が有効。
・LCSは画像的にたくさんの人(70%?)に認められるが、症状があるのは10%。

試験問題

C4/5の時に出る症状。
安静時両下腿しびれ、両側膝蓋腱反射陰性、アキレス腱反射亢進のときの高位は?
平山病 男性に多い。
Keegan型頚椎症 近位筋に多い。
MS 若い女性 視力障害が多い。

男性は腰痛1位女性は2位。
慢性腰痛は仕事のストレスと関係ある。
慢性腰痛は認知行動療法・管理下の運動療法は有効。
慢性腰痛は短期間のオピオイド投与は有効。
薬物療法は有効。

転移性脊椎腫瘍のときのX線所見。
RCCと甲状腺がんは予後良好。

手帳が交付されるのは1-6級。
症状が固定してから申請。
認知症は認定できない。

WHOチェックリストについて タイムアウトなどの手術前室でのチェックリストのこと?

今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。

第39回日本整形外科学会スポーツ医講習会@2012年8月4日5日京王プラザ

日本整形外科学会スポーツ医講習会に参加してきました。

 各論は2日であり、総論の3日に比較しそこまで苦痛ではありませんでしたが、それでも長時間講義を聴かなければいけないのはかなり苦痛です。同じ時間であればワークショップスタイルのACLSなどのほうがストレスが低いです。

 講習会の内容ですが、各項目については、熱中症の項目や頭部外傷の項目は勉強になりました。しかしながら使用されるガイドライン、基準のうち、日本整形外科スポーツ医学会がひとつでも提唱したものはありましたでしょうか?投球障害の基準は日本独自のものだと思いますが、自分達の基準、理念、方針と言うのがイマイチ不明瞭なのです。

講習会の問題点としては
・日本のスポーツ医学会が研究し、提唱する独自基準があまりないこと。
・そもそも大勢のコンセンサスをまとめようとする意図を感じないこと。
・お勉強、資料集の棒読みで、ポイントがどこで、Minimumはどの範囲で、というような教育しようという意図を感じないこと。
などを感じました。

なによりスポーツ医学に興味がある整形外科医が300人集まっているので、研究や人的交流のいいきっかけになるのに一切有効活用する気のないスポーツ医学会。この機会がもったいないなー。将来性がないなー。と思ってしまいました。初回受講者は200人、2回目受講者は100人でした。本当にもったいない機会だなと。全国の整形外科医師が集まっていろんなプロジェクトや交流ができる可能性があるのに。。

この内容では参加したり資格をとってもしょうがないなと思われてもしょうがないのではないでしょうか。

理想の講習会としては講義だけではなく、1日目は半日で講義を切り上げて午後は診察のワークショップ。スポーツなんだから実技っしょ。夜はワークショップのグループ単位でのレセプション。同様に2日目も半分実技で体動かしたほうが楽しいと思うのですが、実行委員の先生方、是非ご配慮お願いいたします。




今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。

どうして日本整形外科学会脊椎脊髄病医研修会は秘密主義なのか?

 日本整形外科学会脊椎脊髄病医研修会についてですが、インターネットで検索してもさっぱりヒットしません!!なぜか秘密のベールに包まれています。整形外科学会雑誌の3月か4月号のはがきをゲットして郵送しないと参加できませんが、そんな情報は聞き込みか、メールで学会に問い合わせないとわかりません。
 講習会参加するだけで取れる資格にどれだけ意味があるのかイミフですが、講習会の内容自体は研修医の時に聞くととてもためになるようなしっかりした内容です。可能であれば、腫瘍の単位のように研修医のときに必修にしていただいたほうが良いような気もします。
 脊椎の研修会はスポーツの研修会に比べて比較的しっかりとしている印象ですが、やはり講義だけではなく、教育効果がより高いといわれている実技やワークショップなどを充実してほしいと思います。整形外科学会全般でACLSやJATECなどをご存知の教育学を勉強した先生が研修会全体をサポートしていただけるような体制をとって頂きたいと思います。

今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。

整形外科医としての壁 その3 :整形内科学 整形外科外来

 整形外科医として一般的な仕事が処理できるようになると、困ることも増えてきます。整形外科的にルーチンな対応では対処できない患者さんは結構多いのです。業界的には医師の思うとおり治療のうまく行かない人を”プシコ”扱いして外来から追い払う医師もいます。もちろん時に治療は難しいのですが、ここは整形外科医としての分岐点なのかなと思います。患者さんの言うことをよくよく注意深く聞いているとわりとその通りの病態なこともあります。むしろどうして他の病院でこの病気を見つけて上げられないんだろう。と思うことのほうが多いくらいです。いろいろな先生がいる中でどういう態度で患者さんと接するのが理想なんだろうと私は悩んだ時期がありました。

 私がお会いした中で一番診療が丁寧だった先生は大学名誉教授のI先生です。I先生は手の外科の専門外来をしていらっしゃるのですが、イラストの多い教科書を携えて、ご自分で絵を書いて患者さんに説明をします。説明のしかたも”私はこう考えます。”というようにあくまで主体的にお話をされるのでとても好感をもてます。整形外科の診療に行きずまったり、外来スタイルで悩んだときはI先生の外来に見学に行くと、きちんとした整形外科医としてのロールモデルを見ることができると思います。

 そして私が外来で困っていたテーマは交通事故後の患者さんたちでした。レントゲンでは異常ありません。MRIでも異常ありません。でも痛い人、困っている人がとても多いのです。痛み止めも湿布もあまり効きません。そうです。私も以前はリハビリで電気を流す治療をしていればよくなるんだと信じていました。でも1年たってもよくならない人がほとんどでした。いつまでも痛みを訴える人々を前にしてもちろん”プシコ”とレッテルを貼ったり”疾病利得”な悪い人たちと一刀両断することも可能です。でも、どこかに治療法があるだろうと思っていたのです。
 変化のきっかけはちょっとしたことでした。ちょうど異動で休みが取れた時期にたまたま友人からの紹介で保存療法の専門の整形外科医の先生の外来を見学に行きました。東京で開業されているM先生です。M先生は保存療法を保険医療で成立させているとてもすばらしい”稀有な”先生です。M先生の指導のおかげで、交通事故はもとより、保存療法でもあまり困ることがなくなりました。

 壁というのはもちろん自分で経験したり、自分で考えないとクリアできないものだと思いますが、壁を感じていろいろ努力する過程で成長していくのだと考えています。指導していただいた先生達に本当に感謝しています。

・レジデント向けお薦め教科書レビューはこちらから。
・専門医受験対策書籍レビューはこちらから

痛みの臨床に役立つ手技療法ASTR

整形外科医としての壁 その2 :骨折治療

 骨折治療についてです。

 整形外科医になっても骨折はただなんとなく骨をくっつければ直るものだと考えていました。医師になってからも日本の病院で研修したり、ヨーロッパの病院に見学に行ったりもしましたが、いまいち何が違って、そして何を目指して手術をしているのか恥ずかしながらわからなかったのです。でも自分で診療して偽関節や感染などの問題に突き当たると何をポイントにしなければいけないのかがすこし見えてきます。
 
 私は3年目に受けてきたAO Trauma Principles (Basic) Courseで考え方が定まりました。幸い本格的な外傷研修の前にAOコースを受講できたのと、理解のある職場で研修できたのでその後の研修がとても有意義になりました。コースを受講していないレジデントには原則から外れたトラブル例も散見したので、考え方を学んで研修するのと、考え方を学ばずに研修するのではある程度差が出るのかなぁと思いました。研修受けたほうが絶対的にいいだろうと思います。ACLS学ばずにER研修するのとしないのとで差が出るのと同じ感覚ですね。

 ですからレジデントの先生には是非AO Trauma Principles (Basic) Courseの受講をお奨めします。

AO法骨折治療

骨折治療の原則を知りたい方には必須です。これ知ってると知らないとで診療が変わってきますよ。

今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。

整形外科医としての壁 その1 :整形内科学のススメ 整形外科外来診療基礎

整形外科医としての壁 その1 :外来診療(基礎)

 整形外科医として最初に働く職場は手術室でしたか?ERでしたか?外来でしたか?最初の1年間はERと手術室だけというレジデントもいますし、最初からバイトで外来に出される場合もあると思います。
 私の場合は"整形外科医は最初は診断ができるようにならないといけないのでまずは外来を勉強しなさい。"といわれて初診の治療に当たりました。

 初診ですからいろんな人が来ます。経験があまりないので他の先生に割り振ることが多く、割り振り外来のようにもなりますが、あまり割り振ってばかりいるとこれまた勉強になりませんし、しっかり自分の仕事しろよとも叱られる為、なかなかきつい研修でした。
 なかでも一番やっかいなのがスポーツ選手でした。的確な診断を出せないままスポーツを中止してくださいといわざるを得ないときの間の悪さったら言いようがありません。もちろんわからない場合は各専門の先生にお願いすることになるのですが、それでも初診の段階でしっかり診断できない罪悪感は大きかったですね。

 その中でも一番心強かったのは隣で診察している指導医の先生に直接尋ねることでした。履歴+診察のプレゼンをして、レントゲンなどを見ていただいて次の指示を仰ぐ。隣に各分野の専門医の先生がいたことはとても勉強になりました。
 しばらくすると基本的な診察パターンさえこなしていれば、あとはあまり診断能力は変わらないのではないかと思うようになってきました。もちろんスポーツの分野などとても診断が難しい分野はありますが、診察して、緊急性のあるものさえ否定して、とりあえず投薬して検査というのは一般的な整形外科の流れだと思います。

 ですから、まずは各部位の身体診察のroutineの項目を施設などの方針で自分で決めてそれを繰り返していくことが重要だと思います。その項目のセットが自分の診断能力の基本になっていくので、いろいろ項目を変化させていくことで診断能力が改善されていくと思います。

図解四肢と脊椎の診かた 


今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。

これから整形外科医を目指すレジデントの先生へ お薦めの教科書(洋書・和書)

これから整形外科医を目指す先生へ お薦めの教科書(洋書・和書)

定番の教科書は大体決まっています。以下のようなものを大体の先輩は持っているので3年目に適当に購入するといいです。追加するとしたら、Campbellくらいですかね。。

Rockwood, Green, and Wilkins' Fractures 

 最初に整形外科レジデントになったときに薦めていただいたのはこの本です。5年に一回くらい改訂があり、2010年に出版されているので、今度は2015年に改定されるはずです。外傷全般の教科書になるので、海外の治療をスタンダードに勉強したい人にお薦めです。ほとんどの外傷をこの教科書は網羅していると思われます。私はリファレンスに使っていましたが、すべて読破したという指導医もおりましたので、おそるべしです。。

*⬆すみません。2014年度の夏に新しいのが出るようです。以下で予約できます。
http://www.amazon.co.jp/Rockwood-Green-Fractures-Adults-Greens/dp/1451175310/ref=dp_ob_title_bk

骨折・脱臼  

 私立大学の医局の先生が使っていました。所属医局よって使う教科書が異なるみたいようです。外傷に関して和書ではこの教科書がスタンダードになると思います。

整形外科医のための手術解剖学図説 

手術解剖学の優れた教科書です。最近はイラスト満載の教科書が多いのでこの本の価値はあまりないのかもしれませんが、私の前の世代の先生から”手術進入路についてはこの本で学んだ。”という先生が多いのです。どんなに教科書を持ってないレジデントでもこの本だけはなぜか持っているようでした。

AO法骨折治療

骨折治療の原則を知りたい方には必須です。これ知ってると知らないとで全然診療が異なります。っていうか、考える楽しみが出てきます。AOコースもスキーとかできて楽しいですよね。

図解四肢と脊椎の診かた 

身体診察の優れた教科書です。整形外科医は各運動器ごとに診察項目をルチーン化し、診断し治療する必要がありますが、この教科書はその診断思考過程形成に必須かと思います。

あとは、標準整形外科、クルズスは標準整形外科があればあまり必要ないかなと思います。標準整形外科は古くても多少問題なく、専門医受験の前に買いかえる形で大丈夫かと思われます。あとは興味ある分野の簡単な手術手技書を適宜購入したり、雑誌を講読したり、論文を読む形になっていくと思います。

標準整形外科学 


標準整形外科は昔はリファレンスもなく、かなりいい加減な(整形外科的な?)教科書でしたが最近は一新されてだんだんよくなっています。

教科書を買い揃える時の何かを始めよう!なにかをやってやろうという気分、いいものですよね!大切にしていきましょう!

今後ともよろしくお願いしますね!
eseikeiUntitled

↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。

整形外科専門医試験に役に立つ教科書 その1 とりあえずこの本を買いましょう!

とりあえず取り急ぎ整形外科専門医試験に役に立つ本を紹介していきます。
http://www.orthopedic.jp/archives/51776121.html

1、標準整形外科 
☆☆☆☆☆

一番新しい標準整形外科を入手しましょう。標準整形外科はどんどん新しくなり、学生のころの”使えない”標準整形外科からは進化してきています。臨床もわりともれなくないてあるので、専門医試験のための教科書と考えてもいいかと思います。スタンダードな知識でこれ一冊だけでも十分かもしれません。

2、整形外科卒後研修Q&A
☆☆☆☆☆

今年Q&Aは改定されるでしょうか?第6版が来そうですね。リウマチのかなりの部分が改定になっているのでそろそろ改定が必要でしょう。Q&Aを何回かとくのが合格への第一歩のような気がします。 この2冊は必ず必要なものかと思います。症例を提出して準備が終わったら、とりあえず問題集を標準整形片手に始めるというのがいいかと思います。他の教科書はとりあえず最初は必要ないと思います。これだけで50-60%は大丈夫です。

他に必要なものは次回乗せていきます。 今後ともよろしくお願いしますね! eseikeiUntitled
↑のロゴ、ぽちっと押してみてください。
電子出版しました!
マンガで読み解く
腰痛診療ガイドライン
eseikei5
腰痛をマンガでまとめました!

初期研修レジデント
コミュニケーションマニュアル
eseikei5
お役に立てれば光栄です。

整形内科概論
一ヶ月スパルタマスターコース
eseikei5
リリースしました!
最新コメント
アクセスランキング
eせいけいメルマガ(PC用)
HN
職種
名前
email
登録すると、規約に同意するものとします。
医療情報を扱うため職種の入力のご協力をよろしくお願いいたします。
バックナンバー
RSS/Contact
icon_06RSS登録はこちらから
相互リンクのご連絡はこちら☆ 医療相談についてのガイドラインはこちら☆
livedoor プロフィール
関連ページ
eseikeijWiki eせいけい
 ブログの内容をまとめたページです。整形外科専門医試験対策もまとめてみました。
eseikeijメルマガ eせいけい 
 メルマガをはじめました!応援をお願いいたします。
 
Amazonライブリンク
ブログランキング
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ